【前編】ギター初心者に告げるアンプ術⑤項目【保存版】
はじめてエレキギターを手にとったあなた!
おめでとうございます。
とにかく
おもいっきり弾きましょう!
楽器はいじり倒してこそです。
エレキギターはアンプに繋がないと、
大きな音はでません。
タブ譜(楽譜)やスケール、コードを覚えるなど
目的があればアンプに繋がなくても良いと思いますが、
基本的な練習は必ずアンプを通した方が良いです。
理由は
- しっかり押さえきれていない弦が分かる
- 運指の力加減が分かる
- イメージした音色か確認ができる
特に①が練習する上で重要です。
しっかり押さえる(ミュート)ができないと
ノイズが出るため綺麗に音が鳴らせません。
アンプに繋いで大きな音を出し、
自分の耳で確認が必要となります。
ライブでは、
あなたの演奏を聴いてくれる方がいますよね。
自分本意にならず、相手のことを考えたいものです。
私がギターを始めた時と違い、今は機材の種類が増えています。
そのため価格帯も広がっており、選択肢がとても増えました。
これからギターアンプを買う、
ギター初心者の方の参考になればと思います。
■目次
1.初心者のアンプの選び方
音楽番組を見ていると、
ギターを弾いてる方の後ろに大きなアンプがありますよね。
練習スタジオやライブハウスによっても備え付けは様々です。
楽器屋、インターネットショップなどでみかける
「初心者ギターセット8点」等にも小さいアンプが付いています。
ここでは
「アンプの選び方」を伝えていきます。
一般的な住まい(一軒家、アパート、マンション等)によって、
アンプから出せる音量や設置できる場所にも限りがあります。
よくテレビで見かける大きなギターアンプは、
- 自宅に防音設備がある
- 山奥等の住まいで近所迷惑がなく、かつ家族のいない時間帯に音が出せる
など、
特別な環境や状況がない限り、
一般的には購入しても使えません。
ここでは使いやすい
- 練習用の小型アンプ
- ライブにも使える中型アンプ
これらに特化した内容を伝えたいと思います。
1-1.【小型】練習用タイプ
小型アンプは
ワット数が3 W~35 W程
一般的な練習アンプです。
- 気軽に自宅で使える
- 小さくて扱いやすい
- 手頃な価格で手に入るものがある
入門用としては優れています。
ほぼ全ての商品にヘッドフォン端子が付いているため、
夜でも練習できます。
最近はUSB端子を搭載した商品もあり、
パソコンと繋げてレコーディングにも対応したアンプもあります。
- 大出力を要する屋外等のライブでは使いにくい
屋外やライブハウスで使う場合は、
出力不足を補うため、
必ずPAを通して音を増幅しなければなりません。
出力が小さい分、ステージで使う場合は
自分のギターの音色の確認がしにくいです。
しかし、
小型アンプでも手が出せないくらい
高価な商品もあります。
ツマミをフルにすることで、
大型アンプの質感に近くなる商品もあり、
低出力だからといって小型アンプは馬鹿できません。
1-2.【中型】ライブ用
中型アンプは
ワット数が40W~60W程
練習スタジオや屋外でのライブにも
対応します。
ライブハウスに持ち運びしやすく、
ステージでは高さを出すことで
自分の音のモニタリングもできます。
- しっかりした音圧が得られる
- 大型アンプに比べると持ち運びしやすい
- マイアンプとして扱いやすい
- 自宅練習にも使える
- エフェクターが内蔵されているものがある
中型アンプは幅がとても広いです。
ちょっとした屋外やライブハウスでも十分使えます。
お気に入りの音がでるアンプを購入すると、
myアンプとして、練習や本番でも同じものが使えます。
練習用アンプと同じで、ヘッドフォン端子もあります。
エフェクターが内蔵されている商品もあり、ライブで十分活躍できます。
- やや場所をとる
- 小型練習アンプより高価
小型アンプに比べると出力がありますので、大きさはあります。
価格帯も激安アンプの3倍~4倍です。
環境が許せるなら音量をしぼることで
自宅でも十分鳴らせますし、ライブ本番でも使えるため、
非常にフレキシブルだと言えます。
2.アンプの構造
ここではアンプの機械的な部分を伝えます。
私も技術者ではないため、難しいことは分かりません。
しかし、
構造によって音の質感に違いがでます。
ごくごく簡単な内容を伝えたいと思いますので、初心者でも安心して下さい。
同じアンプでも質感に違いが出ることを
覚えましょう。
2-1.真空管アンプ
音の信号がアンプの中の「真空管」を通って増幅され、
音が出る仕組みです。
真空管を通ることで暖かみのある音が得られます。
ギターアンプだけではなく、
一部のオーディオにも真空管アンプがあります。
- アンプのスイッチを入れてもすぐに音が出ない
- 真空管をあたためなければならない。
スイッチが2つあります。
大体の商品は2つあります。
※ものによって名称が異なる場合もあるかもしれません
- 電源スイッチを入れ、2~3分待つ
- スタンバイスイッチを入れ、音を出す
練習を一時中断するときは、スタンバイスイッチだけを切れば大丈夫。
電源を切る時は②、①と逆順を踏みます。
- 電源の入れ方、切り方を必ず守る
正しい扱いをしなければ、真空管の破損に繋がります。
- 真空管の交換が必要
- コストが高い
真空管が消耗品です。
アンプから音がでなくなったり、
音に張りが無くなってきたら交換時期です。
そのため定期的にメンテナンスが必要になります。
沢山使えば使うほど、消費も多くなります。
真空管アンプは使っている方が多いです。
真空管ならではの音の暖かみや厚みは、
聴き心地や弾き心地も抜群です。
2-2.トランジスタアンプ
トランジスタアンプは
「ソリッドステート」とも言われます。
音の信号が「トランジスタ」という
電子部品を介して増幅され出力されます。
- 真空管アンプより耐久性が高い
- 壊れなければ半永久的に使える
- メンテナンスが必要ない
- 音作りの幅が広い
非常に扱いやすいアンプと言えます。
音の質感はキメが細かく、立ち上がりが早い印象です。
設定によっては攻撃的なサウンドから、
透明感あるサウンドまで、様々な音が作れます。
- 真空管のような暖かみは得られない
エフェクターを使い
真空管アンプのサウンドに似せることは可能ですが、
完全にウォームな質感までの再現は難しいと言えます。
やはり音作りの幅広さは真空管アンプには及ばないと思います。
3.【まとめ】アンプの大きさと構造
3-1.おすすめは中型アンプ
- 持ち運びやすさ
実用的なアンプはmyアンプにしやすいです。
ライブハウスに持ち込んで、
練習と全く同じ設定で自分の音が出せます。
ライブ前にリハーサルもありますが、
音作りより流れの確認が大半をしめます。
備え付けのアンプでも、
同じ設定で同じ音が出るとは限りません。
myアンプは自分だけのものです。
中型アンプは持ち運びも考慮すると実用的と言えます。
3-2.エフェクターを考えてトランジスタ
- メンテナンス無し
- エフェクターとの相性抜群
真空管アンプは、定期的に手入れが必要となります。
真空管は消耗品なので、コストを考えると割高です。
しっかり大きな音を出せる環境があれば、
真空管アンプの良さが体感できるはずです。
しかし、
今の日本の住宅事情を考えると難しいと思われます。
自宅での練習や音を追及していくと、
誰もが必ずエフェクターを購入します。
トランジスタアンプの代名詞
「ローランド JC 120」はどこにでもあります。
スタジオ練習時にエフェクターで音を作り込むことで、
ライブ本番でも練習と同じ音が期待できます。
アンプを持ち運ぶのとは違い、
エフェクターだけであれば荷物も少なくなります。
- アンプより安い
- 小さいため沢山所有できる
- すぐに替えがきく
エフェクターと相性の良いアンプは
「トランジスタアンプ」です。
トランジスタアンプといえば
ローランド JC(ジャズコーラス)です。
後編では、
音作りによるアンプの選び方を解説していきます。